渋谷ゼミについて

 渋谷ゼミでは、世界中の出来事に興味を持ち、経済学とくに金融(金利、株価、為替レート)について学ぶ意欲があり、人生に対して積極的な態度を持った学生を募集しています。現在、世界中で経済の自由化・国際化が急速に進展し、まさに国境のないグローバル社会を形成しつつあります。その中でも、自由化・国際化の動きが一番早く進展している分野が金融です。各国の金融市場が自由化を通じてお互い密接にリンクし、国際金融市場を形成しています。国際金融市場では、世界中の投資家が、時には金融工学を駆使して、貿易取引の数十倍に及ぶ膨大な規模の金融取引を行っています。まさに金融の分野においては、すでに多くの機会と活動の場が世界全体に広がっているのです。同様に、経済の自由化・国際化の結果として、金融以外の分野においても、新しいチャレンジの機会が世界中に拡大してきているのが現代の特徴です。重要な点は、経済の自由化・国際化が進んだグローバル社会では、様々な分野において、能動的な人間が活躍できる機会が増えてくるということです。今後ますます、自分の意見を持ち発言し行動できる人間に多種多様なチャンスが訪れてくる時代になって行くことでしょう。渋谷ゼミでは、そのような21世紀の世界で活躍できる人材育成を目標とします。

 ゼミでは、<楽しくかつ真面目に学問する(=問いながら学ぶ)>をモットーに、みんなで協力しながら日本および世界で起こっている時事問題について自由かつ活発に議論しながら学問しています。ゼミ生には、伝統的日本社会には欠けている古代ギリシャ的な<議論を通じて真理に近づく方法>を習得してもらいたいと思います。ゼミでは全て本音で議論します。ゼミでの議論を通じて、何事に対しても自分で考え自分の意見を持ち発言し行動できる人間に成長してもらいたいと考えています。これは、皆さんがそして延いては日本が、自由化・国際化という大きな歴史の流れの中で、これからのグローバル化された社会の中で、生き抜いていくために必要不可欠な能力なのです。学生にとって、真面目に(そして時には冗談を交えて)議論する機会を提供する場という意味で、大学におけるゼミの存在価値は教育上とても大きいはずです。そのような機会を、学生時代に有効活用し、社会に出てから様々な分野で大いに活躍してもらいたいと考えています。したがって、ゼミでは自律した人間と人間がお互いに尊敬し協力し合う<Independent Minds Working Together>を社会の理想形と考え実践します。

 ゼミ生の就職先は、製造業、金融・保険業、商業、サービス業、運輸業、情報通信業、教育・出版業、公務員、公認会計士など多種多様な業種におよびます。最近の例では、日立製作所、三菱重工、川崎重工、ホンダ、出光興産、トッパン・フォームズ、麒麟麦酒、サッポロビール、日本銀行、東京三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、北洋銀行、北海道銀行、北陸銀行、青森銀行、三井住友信託銀行、ドイチェ信託銀行、Alliance Capital Asset Management、大和証券、SMBC日興証券、東海東京証券、岡三証券、みずほ証券、日本生命、住友生命、三井生命、東京海上日動火災、三井住友海上、富士火災海上、あいおいニッセイ同和損保、日本政策金融公庫、農林中央金庫、信金中央金庫、商工組合中央金庫、旭川信金、帯広信金、豊商事、オリックス、日本総合研究所、野村総合研究所、伊藤忠商事、佐藤商事、北海道JR商事、大丸藤井、イオン、東洋冷蔵、ジョンソン&ジョンソン、バイエル薬品、日本新薬、ノエビア、日本センチュリーリース、ミスミグループ、日軽北海道、サンユウ、アマゾンジャパン、セブンイレブン、国分、ホクレン、JR北海道、東日本高速道路、KDDI、ジェイコム、Fringe81、SAPジャパン、Softbank Telecom Singapore、三菱UFJインフォメーションテクノロジー、日本アイビーエム・ソリューション・サービス、英和、学習研究社、宝島社、財務省北海道財務局、神奈川県庁、北海道庁、札幌市役所、帯広市役所、新日本有限責任監査法人 (Ernst & Young)、あずさ監査法人、税理士法人トーマツ (Deloitte Touche Tohmatsu)、PwCコンサルティング、など多彩です。

 就職先の一般的傾向としては金融分野が多いようですが、他の分野にも数多く進出しています。実際、ゼミや授業では経済学(国際金融、ファイナンス、など)について学習するのみならず、世界中で起こっている社会的、政治的、そして経済的出来事についてみんなで自由に議論しています。将来どの道に進むにしても、自分の考えを持ち発言し行動できる能力は、それぞれの道で活躍するために必要不可欠な共通条件です。それは、是非とも学部生時代に身に付けておくべき能力です。そのための訓練の場としてゼミを活用してください。

 学部時代に留学するゼミ生や大学院へ進学するゼミ生も多くいます。留学先は、アメリカ、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、中国、韓国などです。渋谷ゼミの先輩達の中には、The Tuck School of Business at Dartmouth (USA)、The University of Nottingham (UK)、The University of British Columbia (Canada)、The University of Queensland (Australia)、一橋大学、大阪大学、などの大学院へ進学した卒業生がいます。社会科学としての経済学の技術革新は目覚しく、学部と大学院での教育水準に大きなギャップが生じていおり、大学院へ進学した多くの学生は始めそのギャップに戸惑うのが普通です。まして、外国の大学院だと語学力の問題を含めより厳しい環境が待っています。したがって、大学院へ進学希望する学生に対しては、学部時代に事前に満たすべき諸条件(すなわち、いかにしてギャップを埋めるか)についての具体的アドバイスが必要であり、ゼミではそのような情報も提供していきます。また、大学院や留学経験のある先輩達から、直接、アドバイスを聞くことも可能です。欧米では、すでに、プロフェショナルな職業に就くには大学院レベルの知識が要求されるようになっていますが、日本でも近い将来そのような状況が一般化してくるかもしれません。

 卒業後様々な道に進んだ元ゼミ生から、彼ら彼女らの経験を直接現役のゼミ生に伝えてもらうイベントを計画しています。2005年度には、2人の元ゼミ生(OBとOG)をゲストスピーカーとして迎えました。一人目(OB)は、商品先物企業に就職し、若くして世界市場で原油や貴金属などの売買をしている現役トレーダーです。トレーダーとしての仕事をこなすと同時に、東京の社会人大学院でCRO(Chief Risk Officer)の勉強をしています。2005年は、原油や貴金属の価格が世界市場で高騰しており、現役トレーダーとしての面白い経験談を聞くことができました(2005年11月)。二人目(OG)は、海外の大学院を卒業後、外資系資産運用会社に勤務し、年金などの機関投資家相手の業務に携わっているキャリア・ウーマンです。彼女が、エバグリーン講座(総合科目II)の講師として来校した時に、年金や資産運用に関する講義と会社で働くことを通じて学んだ教訓を聞くことができました(2006年1月)。最近では、2014年に伊藤忠商事で働いている先輩(OB)が学生時代、就活、商社での仕事、将来計画について実体験に基づいた話をしてもらいました。このように先輩達から直接話を聞くことは、現役のゼミ生達にとって会社や社会についての生の知識を得ることができると同時に、大きな刺激にもなります。

 さらに2005年度から、複数のゼミ生が自主的に集まり「日経STOCKリーグ」へ4〜5回挑戦しています。株式投資を通じた資産運用の勉強をしながら生きた経済学を学ぶのが目的です。「日経STOCKリーグ」への参加を通じて、ゼミや講義で学んだファイナンス理論や国際金融との教育上の相乗効果を期待しています。ゼミでは、さらに最近のライブドア事件や村上ファンド事件など今まさに日本経済で起こっているさまざまな出来事についてみんなで議論しています。また、最近話題になっている郵政民営化ならびに年金問題について考えみれば、近い将来、多くの個人資金が直接および間接に株式市場に流れていくだろう事は容易に想像できます。企業にとっても個人にとっても、資産運用の知識や技術は今後ますます重要性を増していくことでしょう。そのような未来を見越して(staying ahead of the curve!)、ゼミ生各自が、将来、仕事上もしくは個人で資産運用を実際に行うために必要な知識と技術を身につけておくための学習を行っています。

 渋谷ゼミでは、自分自身の目標を持って人生に積極的にチャレンジし続けていく学生が集まってくれることを期待しています。現役のゼミ生達は、みな明るく個性的で、自分自身の目標を持っており、毎日その目標実現に向かって努力しています。彼ら彼女らの仲間に加わり、お互いに刺激し合い、人生について考え、そして一緒に学問しませんか?最後に、Henry David Thoreau の私の好きな言葉をもって締めくくりとしましょう。


   “ Go confidently in the direction of your dreams !  

        Live the life you've imagined!”  



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